【Seeds 工学院大学/注目シーズ】超Naイオン伝導性を持つ全固体電池のための新たな結晶化ガラス
- 2022/2/28
- 大学のシーズ
工学院大学 先進工学部 応用化学科 教授 / 吉田 直哉 准教授 / 山下 仁大 客員教授
■キーワード
全固体電池,固体電解質,超イオン伝導性,結晶化ガラス,キャリア交換
■概要
・高強度で超Naイオン伝導性を有する新しい結晶化ガラス固体電解質を開発しました。
・ 300℃で 0.1 S/cm オーダーの電導度と 20 kJ/mol の活性化エネルギーを有しています。
・ ガラスプロセスの採用により、工業生産の量産プロセスに適した材料、大型チューブ形状管の量産に適したプロセス、などの技術的なブレークスルーを達成しています。
・この結晶化ガラスを用いた全固体電池において、60℃にて初期放電容量として 97 mAhg
-1の容量を確認しました。これは理論容量の83%となっています。
■アピールポイント
・対硫化物:取扱いやすく、環境に優しい。
・対結晶性材料:成形性に優れ、組織制御が容易。
・量産プロセスがシンプルであり,短時間で合成可能。
・希土類フリー化:資源的に豊富で安価な材料に代替可能。
・キャリアイオンが交換可能:プロトン伝導体化等も可能。
・用途に応じた組成へのカスタマイズが可能。
■応用分野
・全固体ナトリウムイオン電池
・燃料電池用固体電解質
・ナトリウム硫黄蓄電池構成材料
■お問い合わせ
工学院大学 産学連携室
〒163-8677 東京都新宿区西新宿一丁目24番2号 TEL:03-3340-3440 FAX:03-3342-5304
〒192-0015 東京都八王子市中野町2665-1 TEL:042-628-4940 FAX:042-626-6726
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