【seeds 脳の測定】脳波検査練習用シュミレータ

『脳波検査練習用シュミレータ』

香川県立保健医療大学保健医療学部臨床検査学科 講師 大栗聖由

 

■脳波検査練習における問題点

➀脳波電極配置手技の煩雑さ

・頭の大きさが人それぞれであり電極位置の把握が難しい

・脳波電極用のりがベタベタするため、毛嫌いする人も多い

・頭皮を洗わないとのりが残るため、繰り返しの練習が困難

②脳波判読の難しさ

・実際の現場では、左右の電極から生じる脳波を判読し、電極のズレを読み取る

・脳波判読が正しくできなければ電極配置の誤りに気づけず、脳異常部位の誤診につながる

※実際の現場における脳波検査電極配置練習は、職員が被験者となり業務後に1日1回で行われる➡繰り返しの練習が難しい・技術が定着しにくい・脳波判読の練習は二の次

 

 

 

■見つかった新しい技術

現在、脳波教育の現場で脳波検査教育に活用できるシュミレータは存在しない。そのため、脳波実習は教員の指導のもと学生同士で行っている。脳波検査練習用シュミレータにより学生が自主的にかつ繰り返し対人練習を思い浮かべて練習することができる。

 

■その事実による社会へのインパクト

脳波検査を行う教育機関や学会など脳波検査練習用シュミレータとして普及すれば、脳波判読能力養成のための統一した教育カリキュラムとして使用できるとともに、脳波検査の精度や正診率の向上に寄与できる。また、脳波検査の専門職でなくても、脳波検査を練習し、脳波の一定の手技を習得することが可能である。

 

■社会実装・製品展開

製品開発を行い、脳波検査を行う教育機関、研究機関および学会などで脳波検査練習用シュミレータとしての普及を図る。

■特許

特許出願:特願2018-155752

 

■お問い合わせ

香川県立保健医療大学保健医療学部臨床検査学科  大栗聖由
ooguri-m@chs.pref.kagawa.jp

 

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