【防災】「人数・人流の見える化」による経済活動及び危機管理対策支援

大阪工業大学 情報科学部 情報知能学科 教授 尾崎 敦夫

■概要

人々が保持しているスマートフォン等のWi-Fi端末から発信されている電波をリアルタイムで検知するWi-Fiパケットセンサと、検知したデータを解析することで、対象エリア内の人数を高精度に推定し、可視化するソフトウェアを開発しました。このセンサを中心とする半径約70mが検知可能範囲であり、フィールド実験での人数検知精度は、実人数に対して、約8割の相関値を得ています。Wi-Fi機能がオンになっているだけでWi-Fi端末を検知可能であり、アクセスポイントへの接続やアプリのインストール等は必要としません。

■活用事例

開発したセンサで取得した大量のデータへ各種AI技術を適用することにより、例えば、有事の際の安全で効率的な避難誘導や感染症対策のための混雑緩和、また平時での店舗配置最適化などの経営支援策のためのインフラとしての活用が期待できます。2021年の国内の屋内・屋外向け測位市場は277億円/年(前年比37.1%増)、ロケーションインテリジェンス市場は183億円/年(前年比11.6%増)であり、今後のさらなる拡大が期待できます。

■お問い合わせ

大阪工業大学 学長室 研究支援社会連携推進課 

メールアドレス OIT.Kenkyu@josho.ac.jp

電話番号    06-6954-4140

URL      https://www.research.oit.ac.jp/

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投稿者プロフィール

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工学系、ロボット系、情報系の広範囲な産業技術分野における支援事業に
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