【seeds IoT】熱電発電素子を備えてバッテリーの寿命が尽切ることなく使い続けることができるIoTセンサー端末向け電源回路

静岡大学 工学部 電気電子工学科 教授 丹沢 徹

■概要

バッテリーと熱電発電素子(*)を直列接続して入力電圧を高電圧とし、DC-DC降圧コンバータによって負荷への電力供給とバッテリーへの再充電を交互動作する電源回路を開発しました。この技術をIoTセンサー端末に用いると、熱電発電素子が負荷の消費電力以上を発生しているときバッテリーの寿命が尽切ることなくIoTセンサー端末使い続けることができるようになります。バッテリー交換コストをゼロにすることができます。電源の無いところにもセンサーを設置し、異常検知、状態モニタリングを行うことができます。特に、自然災害の事前予測、インフラの破損損傷予測、工場・建築物の状態モニタリングなどに有効です。After/withコロナ時代の新しい省人化システムとして期待されます。電源回路はIoT用センサーICに集積化可能なため、IoTセンサー端末の小型化・低コスト化に貢献することができます。本電源技術は他の発電素子(太陽光発電や振動発電)にも適用できます。

*実機評価はカーボンナノチューブ熱電素子(日本ゼオン株式会社製)で実施

■特徴

・IoTセンサー端末をバッテリーの寿命が尽切ることなく使い続けることができる

・バッテリー置換えのコストをなくせる

■活用例

・自然災害の事前予測

・熱配管の温度の状態を監視するセンサー

・モーターなどの振動体の状態を監視するセンサー

■お問い合わせ

静岡大学 イノベーション社会連携推進機構

E-mail: sangakucd@cjr.shizuoka.ac.jp

URL: https://www.oisc.shizuoka.ac.jp/ company/

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