【産学連携事例インタビュー】実際に産学連携をした企業のお話を伺いました!

風評対策がご専門のソルナ株式会社。新商品開発を念頭に置き、様々なアドバイスを信州大学人文学部 菊池聡教授から受けました。月に一度のミーティングから2年、それが論文になり、学会での発表に繋がりました。実際にはどうだったのか取締役COOである大月美里さんに伺います。

どういった内容の産学連携だったのでしょうか

はい、ネット上で起きる様々なトラブルを予防するための手段を構築するため、トラブルを起こしやすい人の性格特性と起こしやすいトラブルとの因果関係の研究を大学でご協力いただきました。

また、コロナ禍にネットトラブルが頻出したことを踏まえ、先の研究を更に進め、「SNSへの不適切投稿トラブルとストレスコーピングおよび批判的思考態度の関係」というテーマでコーピングとしてのSNSの使われ方について調査を行い、発表もさせていただきました。』

―そもそも依頼したのはどうしてですか―

『風評を起こさないための学習プログラムを作成していたのですが、実際に作成をはじめてみると、効果や根拠性については仮説の域を出ることが非常に難しく、専門家の参画が必須であると痛感していたのです。

というのも、インターネットは非常に便利なものですが、一方で悲惨な事故や損害賠償問題も多発しており、しかも類似の事例がたくさんあるのです。これは、自動車免許システムのようにきちんと”学べる場を作ってゆく必要がある”と考えるようになりました。』

―実際に依頼をされていかがでしたか―

『大学に協力していただくことで、世界中の論文データが活用できたり、専門家が長きに渡り積み重ねてきた貴重な知見を生かすことができるのは、本当に素晴らしいことだと感じました。また、様々な仮説検証を行う上でも、精度を高める情報収集の手法、分析の手法など、全てが学術的根拠に基づいており、その進め方自体も学ばせていただくことばかりでした。』

―検証の結果はどうだったのですか―

『仮説と一致するものもあれば、全く違う結果になるものもあるのですが、きちんと検証してみなければ分からないことなど様々な発見があり、それは単独では成し得ないものだったと痛感しています。

近年ネット情報の不確かさや著作権問題、フェイクニュースの出現などの問題もあり、世界的にも情報の正確性は議論の対象となっていますので、情報発信をする側の責任として、専門家に参画していただくことは今後より必然になってゆくのではないでしょうか。』

―研究した結果をどのように活用しているのでしょうか―

『研究結果を新しい商品開発に活用しており、今後リリース予定となっています。それだけではなく、セミナーや講演、研修での内容に厚みがでることはもちろん、採用面でも産学連携の恩恵を受けているという実感がありますね。

商品開発やサービス提供において、こうしてきちんと検証をしてゆくといった姿勢は、未来の社員にとっても、中で働く社員にとっても非常に重要なことなのですね。優秀な社員を採用したいと考える企業にもおすすめです。』

―最後に、これから産学連携をしたいと思っている企業にアドバイスをいただけますか―

はい、ビジネスとして成果を出したいなら、産学連携に携わったことのある協会や企業に相談するのはマストと言って良いでしょう。産学連携とは、口で言うほどたやすくなく、使う言葉や表現も、学術界とビジネス界ではまるで違う。契約の仕方や申し込みも大学や研究室ごとに違ったりと、大変複雑です。協会のサポートがなければ産学連携のドアを叩くことさえできなかったでしょう。

私たちは(社)産学連携推進協会様にお願いをしましたが、協会ネットワークがあってこその、第一人者の先生との出会い、そして産学連携へのスムーズな体制構築だったととても感謝しています。

協会では、複雑に分かれる研究テーマを把握して適切な先生にアサインしてくれるだけでなく、先生との間に入ってバランスを取ってくれたり、大学や研究室によって異なる煩雑な事務手続きを代行してくれるので、産学連携の経験が無くても大丈夫。まずは協会のドアを叩いてみることをおすすめします!

そして、今後も、産学連携が一部の大手企業のものだけでなく、中小企業にとっても実りのあるものになることを願っております。』

ソルナ株式会社  https://www.soluna.co.jp/

“カイシャの病院®”だからできるネット上の風評被害の根治を実現する「治療」「予防(検査)」の事業展開

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産学連携推進協会

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