【seeds Withコロナに向けて】音による非接触・非侵襲サンプルマニピュレーション

工学院大学 工学部 機械工学科 長谷川 浩司 准教授

■概要

本技術は、音場浮遊法を用いた非接触かつ非侵襲なサンプル制御技術です。その特長として、制御対象は固体のみならず、流体への適用も可能であり、容器壁面からの汚染の影響を抑制する形で、極微量のサンプルを空気中で非接触かつ高精度に制御可能です。サンプルに応じてデザインした音場により、流体(ナノメートルサイズ~)を空中で保持、合体、混合、蒸発、又は分離させる等の制御を高精度に実現できるため、分析化学、生物、医学、又は創薬の分野の必要不可欠なプロセスを、より革新的かつクリーンに実現することができます。

■活用例

・食品や一般消費財の高効率な乾燥プロセス

・高精度な製剤プロセスおよび廃液を減量化できるプロセス

■withコロナに向けて

音響場を活用することで飛沫を模擬した微小液滴の生成、浮遊、蒸発過程を空中での連続的な実現を通じ、COVID-19の感染機構解明の鍵となる可能性のある微小液滴の蒸発過程の可視化・解析技術の確立を目指します。液滴の蒸発後空中に長時間漂うエアロゾル化過程の探究により、感染拡大防止への貢献可能性が期待されます。

■お問い合わせ

工学院大学 学長事業推進本部 研究推進室

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〒192-0015 東京都八王子市中野町2665-1

TEL:042-628-4940 FAX:042-626-6726

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