【seeds Withコロナに向けて】新型コロナウイルスを退治する理想の殺菌洗浄水

工学院大学 先進工学部 環境化学科 岡田 文雄 教授

■概要

オゾンと過酸化水素が共存する促進酸化水は、効率良く・OH ラジカルを生成するため強力な酸化力を有し、ウイルス、菌の殺菌、洗浄、有機物の分解等に利用でき、かつ、中和などの後処理が不要であるため理想的なウイルス等の殺菌・洗浄剤です。本研究室では、水道水と家庭用の100V電源を用いて手軽に促進酸化水を製造できる画期的な水電解装置を開発しました。さらに、この装置には本研究室が開発した高性能な気液ミキサーが内蔵されているため、人体に有害なオゾンガスを発生しないという大きな特徴があります。

■促進酸化水による試験

0.5 mg/Lのオゾンと0.4 mg/Lの過酸化水素を含む促進酸化水9.9 mLに、大腸菌160万個、またはネコカリシウィルス30万個を含んだ溶液0.1 mLを入れて不活化試験を行いました。その結果、促進酸化水は15秒以内に菌・ウィルスを99.997%以上不活化しました。従って、新コロナウイルスの不活化も可能と考えられます。

■活用例

・家庭での殺菌、洗浄、脱臭、脱色

・医療機関での消毒、内視鏡洗浄、骨髄炎治療

・食品工場や厨房での殺菌・消毒、食品の洗浄・鮮度維持

・プールや水槽の水の再生

・アンモニアや大腸菌で汚染された井戸水や河川水の飲用化

■お問い合わせ

工学院大学 学長事業推進本部 研究推進室

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〒192-0015 東京都八王子市中野町2665-1

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