【バイオジャパン2023】近赤外光を用いた非侵襲の血糖値測定方法

東京都立大学 大学院 システムデザイン研究科 教授 角田直人

■概要

近赤外光(波長800~2500nm)を利用して、非侵襲的に血糖値を測定する装置および方法の発明です。 近赤外光は、生体組織を比較的よく透過し、血糖(グルコース)によってわずかに吸収される性質があることから、非侵襲測定への活用が期待されています。しかし実際の光計測では皮膚組成の個人差やセンサと体との接触状況などの影響を受けるため、決定的な方法や装置は確立していませんでした。

 本発明は、複数の計測ポイントと波長を用いる計測装置です。この装置で得られたデータと、機械学習による濃度推定モデルを利用して、グルコース濃度を計測します。

■活用例

糖尿病患者の血糖値モニタリングのためのデバイスとして、活用が期待されます。 糖尿病患者は毎日数回、穿刺して血糖値を測定する必要があり、このような侵襲的な測定方法は患者にとって大きな負担となっています。この発明を活用すれば、血液を採取することなく簡易かつ安全に血糖値を測定することが可能となります。

■特許情報

『計測装置および計測方法』 特開2022-15156

■お問い合わせ

産学公連携センター(東京都立大学管理部 研究推進課 URAライン)

TEL 042-677-2829

https://research-miyacology.tmu.ac.jp/

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