【SEEDS匂いの活用】いつでもどこでも「体のにおい」でがんの診断

東海大学 理学部化学科 教授 関根 嘉香

共同研究者:東海大学 医学部 准教授 平林 健一 

■概要

現在、がんは主に血液検査、画像検査、組織細胞検査により診断されていますが、これらは少なからず患者への侵襲を伴い、また膵がんのように早期発見が困難な腫瘍も少なくありません。そこで非侵襲的な生体試料としてヒト皮膚から放散される微量生体ガス(皮膚ガス)に着目しました。皮膚ガスは体臭の原因であり、生理的・身体的状態、疾病の有無、生活習慣などによって変化します。本技術は、パッシブ・フラックス・サンプラー法を用いた皮膚ガス分析に基づく、簡便・非侵襲的ながんの早期診断法です。

■想定される活用例

・人間ドックやがん早期診断サービスとしての活用

・今後需要が増加する遠隔医療・在宅医療での応用

・皮膚ガスは接触又は非接触のセンサで取得可能な生体信号であり、ICT(情報通信技術)との相性も良い

■Withコロナ

新型コロナウイルスでがんが重症化するリスクが高いといわれている一方、新型コロナウイルス感染症を恐れるあまり、必要な健診の受診を控えてしまい、がんの早期発見・早期治療につなげることができないという問題が発生しています。本技術は、遠隔・在宅でのがんの診断が可能となる、「Withコロナ」時代に資する技術です。

■ウェブサイト

http://www.sc.u-tokai.ac.jp/sekineLB/

■お問い合わせ

東海大学 ビーワンオフィス(研究担当)

TEL:0463-59-4364

Email: sangi01@tsc.u-tokai.ac.jp

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