【2024年大学見本市】骨なし魚の養殖

滋賀県立大学 環境科学部 生物資源管理学科   教授 杉浦 省三

■概要

特殊な飼料を用いて、骨の柔らかい「骨なし魚」を養殖する技術です。従来の「骨なし魚」は、刺身、フィレ、佃煮、サバ缶、魚肉ソーセージ、馴れ鮓など、いずれも加工処理による生産方法です。これらは、煩雑、高価、食味の変化、栄養価の低下などの欠点があります。一方、今回発表する技術は、加工ではなく、養殖によって骨を柔らかくする方法です。これは世界的にも前例のない、新規性・独創性の高い技術です。

■活用例

日本では近年、急速に「魚離れ」が進んでいます。魚はDHA、EPAなどの特殊な栄養素を多く含むため、魚離れは健康上の不利益となります。具体的には、子どもの脳の発育遅延、成人病の増加、認知症の増加が危惧されています。幸いなことに魚離れの原因が多くの調査によって判明しています。それは「骨がイヤ」というものです。骨の柔らかい魚を養殖し普及させることで、魚離れ問題を解決することがねらいです。

■キーワード

骨なし魚、水産、養殖、食品、魚離れ、食育、魚食文化、栄養改善、食生活、健康、技術革新、実用技術、安全安心、環境にやさしい、持続可能、世界初

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URL: https://www.usp.ac.jp/chiikisangaku/center/sodan.html

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