静岡大学　大学院総合科学技術研究科　工学専攻　准教授　岡部　誠

■概要

動画の中の人や物体などを消去するための技術です。１）既存手法と比べ、結果のクオリティが高い、２）計算が速い、３）キーフレームを与え、インタラクティブに結果を修正できる、などが特徴です。本手法では、既存手法と異なる最適化技術を開発することで、滑らかな色変化を実現し、結果のクオリティを改善しました。GPUを用いる場合、854×480ピクセル、100フレームの動画であれば数秒で処理できます。ユーザがマスクを描きながら、徐々に物体を消去していけるような、インタラクティブな編集ツールも実装しました。

■活用例

映像制作の現場において、動画の中の人や物体やノイズやロゴなど、不要なものを消去する必要は数多く存在し、そのために多くのアーティストが時間を費やしていると思います。提案手法はその効率化を実現します。

図2: 80フレームの動画から自転車を消去した例。上段はユーザが描いたマスク、下段は消去の結果。ユーザの描くマスクは大雑把なものでよいため、2.5分という短い時間で作業を完了できた。

■外部リンク

http://makotookabe.com/interactiveVideoCompletion/index-j.htm

■お問い合わせ

静岡大学　イノベーション社会連携推進機構

E-mail:kojima.hiromi@cjr.shizuoka.ac.jp

URL:https://www.oisc.shizuoka.ac.jp/company/