【同志社大学特集】超音波照射による酸化ストレス耐性誘導を介した健康管理手法の開発

同志社大学 大学院生命医科学研究科 医生命システム専攻 教授 市川 寛

共同研究者 同志社大学 大学院生命医科学研究科 医工学・医情報専攻 教授 秋山いわき

■概要

老化や生活習慣病は酸化ストレス関連疾患として捉えられていますが、これら疾病予防には生体の抗酸化能(活性酸素消去能)を高めることが必須であるとされています。我々は生体に超音波照射(薬機法に準規)を行ったところ、数回の照射により骨格筋細胞、線虫、ラットの活性酸素消去活性の増強効果を認め、同時に骨格筋細胞の筋萎縮予防効果、線虫の寿命延長効果も確認しました。ラットを用いてその安全性と最適な照射条件を検討しており、今後はヒトへ応用し、生体の抗酸化能を高めることによる健康法の開発を目指しています。

■活用例

長期臥床、COVID-19によりステイホームを強いられた高齢者のサルコペニア予防。抗酸化食品、運動療法に代わる酸化ストレス耐性獲得を介した各種疾病の予防。抗酸化能増強効果による運動パフォーマンス向上。

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