【seeds アタラシイ教育】学習者に共感しながら協調学習を行うパートナーロボットの開発
- 2020/3/23
- 大学のシーズ
愛知県立大学 情報科学部 助教 ジメネス フェリックス
本研究では,人と交互に問題を解き合うパートナーロボットの開発を進めます.具体的には,人に違和感を与えることなく,人と交互に問題を解き合うことができるロボットの行動モデルを構築します.また,学習者にロボットと共に学習していると実感させるために,問題の正誤判定に応じて学習者に共感するような感情を表出する共感表出法を構築します.
■発達障害グレーゾーン児童にLearning by Teachingを促すパートナーロボットの開発
本研究では,Learning by Teachingという枠組みに注目して,研究を進めています.Learning by Teachingとは,学習者が他者に教えることによって自身が学習する枠組みであり,学習者は満足感や自信を持ちながら効率的に学習できると報告されています.そこで発達障害グレーゾーン児童にLearning by Teachingを促すために,問題を間違え,解き方の教示を求めるような,パートナーロボットの開発を進めています.
■認知的徒弟制理論に基づいて勉強を教える教師ロボットの開発
本研究では,認知的徒弟制理論に注目して,研究を進めています.認知的徒弟制理論とは,学習者の学習状況や成績に応じて,学習支援の方法を変化していく理論になっています.認知的徒弟制理論は,6段階の学習支援法によって構築されています.本研究では,効果的な学習環境を学習者に提供するために,認知的徒弟制理論に基づいて学習を支援する教師ロボットの開発を進めています.
■ドライバーに自身の運転の振り返りを促すロボットの開発
ドライバーは,基本的には安全に運転していますが,気が付ないところで少し危険な運転をしてることがあります.また,高齢者になると,認知機能も減少していくため,危険な運転の行うことが多くなってしまいます.本研究では,ドライバーの運転映像を解析し,運転後にドライバーへ自身の運転の振り返りを促すロボットを開発します.ロボットは,ドライバーに運転映像を見せながら,運転中の注意点を伝えます.
■詳細
http://www.ist.aichi-pu.ac.jp/~jimenez/public_html/index.html