卵については、色んな情報が流れていて、また、時代によっても言われていることが違いますし、、そこで!今はどんな見解なのか、動脈硬化・脂質異常症がご専門のりんくう総合医療センター名誉理事長の山下静也先生に伺いました。
―先生、卵のコレステロールについてなのですが、どう考えたらよいですか?―
『脂質異常症がなければ、それほど気にする必要はありませんが、
脂質異常症(高LDLコレステロール血症)の方は、気を付けないといけません。
―なるほど。正常値範囲内なら、そこまで神経質になることはないということですね。
コレステロールを気にして?あえて白身を残す人、黄身を残す人がいますが、どれが正解ですか?―
『情報が錯綜していますが、卵の白身にはコレステロールはほとんど含まれていないため、安心して食べられます。一方、黄身はグラム当たりのコレステロール含量が最も高い食品です。』
―え!卵の黄身、大好きなんですけどー
『岩田さん、ここで、ひとつ、お伝えしておきたいことがあるのですが、実は、卵を食べたときの反応には個人差があるんです。
◎食べるとLDLコレステロールが大きく上がる人
◎少しだけ上がる人
◎ほとんど変わらない人
と、人によって異なります。
一方で、多くの人を対象にした研究では、卵などから摂るコレステロールの量が増えるほど、総コレステロール値は上昇することがわかっています。1日約800mg程度までは、摂取量に比例して上昇し、それ以上では上がり方が頭打ちになるとされています。
こんな患者さんもいます。「卵は健康に良い」とテレビで見て、1日3〜4個食べ続けた結果、LDLコレステロールが200mg/dL近くまで上昇してしまった。でも、そのような方が、卵の摂取を制限すると、正常値まで改善するというケースも時々あります。』
―先生、実は、私、閉経したあたりから、LDLコレステロールの値が、あがってきているのですが、、、―
『女性は閉経後、女性ホルモンの影響が弱くなるため、LDLコレステロールが上がりやすくなります。
ただし、LDLコレステロールが高いからといって、すぐに薬が必要とは限りません。
頸動脈エコーなどで動脈硬化が認められず、高い状態が長期間続いていなければ、生活習慣の改善を優先できる場合もあります。
しかし、すでに動脈硬化が見つかっている場合は、早めにLDLコレステロールを下げる治療を始めたほうが、動脈硬化の進行を抑えられる可能性があります。
閉経後は、定期的にLDLコレステロールを測定しましょう。
140mg/dLを超えたら、一度治療について医師と相談することをおすすめしますし、
160mg/dLを超えている場合は、要治療ということになります。
岩田さんも、一度頸動脈エコーをされてみたらいかがでしょうか。』
―わかりました、、やってみます。ありがとうございました。―
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【編集後記】
今回は、コレステロールに注目して、『卵は一日何個まで?』問題をお送りしました。
正解は⇒“個人差がある”・・でした!
私は、LDLコレステロールの数値が、上がってきたので、卵は控えめにしようと思いましたが、ここで、大きくお伝えしたいのは、コチラ!
「卵は悪者ではない」
ということです。栄養豊富ですし、なにより美味しいですしね♪
でも、「人によっては食べ方に注意が必要」
というのが、ポイントですので、誤解のないように。
先生のお話を聞いて、改めて思ったのは、
“健康に良い“という情報は、誰にでも当てはまるとは限らないということ。
大切なのは、流行ではなく、自分の体に合った健康法を知ることだなあと、思った次第です。
