【seeds建築】もう設置共振に悩まされない!
- 2024/11/7
- 大学のシーズ
日本大学 理工学部 建築学科 教授 冨田 隆太
■概要
振動ピックアップを床に設置する際には、一般に、設置共振に留意する。これまで、カーペットのようなやわらかい床上で環境振動を測定する場合には、設置共振により正確に測定することができないため、カーペットを剥がしていた。本技術は、カーペットを剥がさずに、正確に環境振動測定を行うことができる新技術である。
■従来技術・競合技術との比較
従来技術は、アルミ板等の冶具を利用して、設置共振周波数を測定周波数より高くすることを試みているが、カーペットの種類によっては測定周波数範囲に入る場合もあり、解決には至っていない。本技術は、逆に極端に柔らかい防振ゴムを載せ、低周波数で設置共振を発生させ、防振効果を補正値として加算する測定手法である。
■特徴
・非破壊検査
・柔らかいカーペット上で精度よく測定可能
・防振効果を利用
■想定される用途
・建築物内でのクレーム発生点での振動測定
・カーペット上での振動測定
・竣工検査時に非破壊検査で振動測定
■お問い合わせ
日本大学 研究推進部 知財課
TEL:03-5275-8139 FAX:03-5275-8328
Mail:nubic@nihon-u.ac.jp