~災害精神医療の専門家・高橋晶先生に聞いた、地震が続くときの心の守り方~
最近、各地で地震が続いています。
ニュースを見るたびに、「また揺れるのではないか」「もっと大きな地震が来るのでは」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、災害精神医療をご専門とされる筑波大学附属病院 茨城県災害・地域精神医学研究センター病院教授 高橋晶先生に、“地震が続くときの心との向き合い方”について伺いました。
―最近、地震が続いていて、ちょっと不安になるのですが―
『そうですよね。まず知っていただきたいのは、地震が続くと不安になるのは、ごく自然なことだということです。人は、「見えないもの」「予測できないもの」に対して恐怖を感じます。
今感じている不安は、心や身体が「身を守ろう」と警戒している反応であり、当然なことで、自然な状態です。』
―そうなんですね。でも、ついニュースやSNSをみてしまいます―
『その気持ちはよく分かります。
ただ、不安を減らそうとして情報を追い続けるのはよくありません。
大切なのは、情報を見続けることではなく、情報を絞ること。
今すぐ大地震が来ると決まったわけではありませんから、不安でいるよりも何かを準備することが大事です。』
―どんな準備でしょうかー
『不安が強い場合は、次の3つをしてみてください。
① 情報源を絞る
見る情報は、気象庁、自治体、NHKなどの信頼できるものに絞る。
一方で、SNSの「予言」「前兆」「個人の断定的な解説」は、不安を増幅させやすいですし、
情報番組の「ながら見」(ずっとテレビをつけっぱなしで、情報を浴び続けること)もこころに負担がかかり続けることもあるので、注意してください。特に小さいお子さんは、こわい地震の映像や影響や、叫び声などで疲弊することもあります。
② “今夜できる備え”を小さく行う
例えば、
家具を固定する
寝室の安全を確認する
枕元に靴や懐中電灯、スマートフォンの充電器、常備薬などを置く
家族との連絡方法を確認する
③ 身体を落ち着かせる
ゆっくり息を吐く
温かい飲み物を飲む
家族や友人と少し話すなど
災害時のこころの支援では、「安心感」「落ち着き」「つながり」、そして、「自分にもできるという感覚」「希望」を支えることが大切だとされています。これは、普段からのトレーニングのようなものなので、日ごろから心掛けてみてくださいね。』
【編集後記】
日本は地震大国ですから、正直、心の隅で、いつか大きなものがくるのであろうと思っています。
特に、最近は、立て続けだったので、本当に来るかもしれないなと、そんな話が、友人との間で増えていたところでしたが、先生の、“不安に思うのは当たり前”だという言葉に、なぜだかほっとした岩田です。
そして“小さな自分でできる準備”、枕元に、懐中電気あるし、充電器もOK,,とか、わたし、備えしてるっていうことが、安心に繋がるのだなと思いました。
次回は、災害後の心との向き合い方についてご紹介します。こちらもぜひ、ご覧ください。
