広島市立大学 大学院情報科学研究科 知能工学専攻 准教授 目良 和也

■概要

人間は、相手の話し声や態度から「イライラしているな」とか「落ち込んでいるな」などの心の状態を推測することができます。同様に機械学習を使って、声や態度から心理状態を推定する手法がこれまでに提案されています。

大学見本市2023イノベーションジャパンでは、「抑うつの程度を表す指標（BDIスコア）を音声から推定する技術」と「オンデマンド授業を受講している学生が学習に集中している度合を頭と腕の動きから推定する技術」について、さらには、「口調に含まれる話者感情を考慮して対話できる音声対話システム」についてもご紹介しました。

■活用事例

・うつ状態の程度まで推定できることで、状態に合った細かな対応が可能となる。また、時間経過による状態の改善や悪化についても把握しやすくなる

・オンデマンド授業やオンライン会議において参加者の集中度を把握できることで、相手の状態に合わせた講義や説明が可能となる

・字面に表れないユーザの心理状態を考慮したコミュニケーションが可能となる

■お問い合わせ

広島市立大学 地域共創センター

E-mail: ken-san@m.hiroshima-cu.ac.jp

TEL: (082) 830-1545