編集後記
脂質異常症とは、血液中の悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が多すぎたり、善玉(HDL)コレステロールが少なすぎたりする状態のこと。放置すると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる病気につながることがあります。
怖いのは、ほとんど自覚症状がないこと。
だからこそ、診断されても「まあ、大丈夫だろう」と、薬を飲まなかったり、治療を後回しにしてしまう人もいるそうです。
そんな患者さんに対して、先生は関西弁で、なかなか厳しいことをおっしゃいます。でも、その語り口が実に軽妙で、思わず笑ってしまうんですよね。
特に印象的だったのが、患者さんにご自身の血管の画像を見せながら説明するというお話。
先生がその様子を実況するように、コミカルにお話しくださるのですが、患者さんにしてみれば、笑ってばかりもいられません。
自分の血管が狭くなっている様子を目の当たりにしたら……。
数値だけを見せられるよりも、はるかに衝撃が大きいのではないでしょうか。
最初は笑って聞いていても、じわじわと自分の血管の危うさが実感として迫ってくる。そこで初めて、治療に真剣に取り組む方も多いそうです。
そして、ここが大きな分かれ道なのだと思います。
「えらいこっちゃ! ちゃんと治療せな!」と思えるか。
それとも、
「まあ、自分にはそんなこと起こらないだろう」と放置してしまうか。
この受け止め方と、その後の行動によって、将来が大きく変わってくるのではないでしょうか。
そして、もう一つ忘れられない先生の言葉が、
「お腹いっぱいと感じたら、それはもう食べ過ぎ」
えっ!? お腹いっぱい食べたらだめんだ!?
これには私もドキッとしました。
ユーモアたっぷりの関西弁で、時に厳しく、時に笑わせながら、大切なことをズバッと伝えてくださる先生。
今回のお話を伺って、改めて感じたのは、症状がないこと=血管が健康であるではないこと。
脂質異常症と診断されたら、「まだ大丈夫」ではなく、「今のうちに何とかしよう」。
未来の自分のために、きちんと向き合いたいですね。

