【seeds Withコロナに向けて】快適な生活空間を提供する組み立て型避難シェルタ

工学院大学 建築学部 建築学科 鈴木 敏彦 教授

■概要

近年の大規模災害の多くで、その後の避難環境が問題とされていますが、依然として、プライバシーの無い体育館生活の中で、家族単位の居場所を確保するためにパーティションで仕切るような対策に留まっております。しかし、基本的に床面積に限りがあり、空調もままならない体育館では限界があります。そこで、本研究は、災害の際、すぐに組み立てられ、体育館より快適な小さな家を屋外に用意できる策は無いかと考え、一般住宅並みの断熱性能のあるテント膜と、地面から30cm浮いたCLTパネルの床で構成する避難シェルターを開発しました。

■活用例

有事の際の避難シェルターとしての活用が主ですが、平常時にも、環境を維持した状態でのグランピングの小屋として活用することも可能です。

■withコロナに向けて

Withコロナでも災害は訪れます。その際に安心で安全な避難環境をいかに構築するかが大きな課題となるでしょう。体育館などの一次避難環境は、三密を避けるため収容人数を制限しなくてはなりません。断熱テント膜とCLT床版からなる本提案は、今まで利用できなかった校庭などの外部に快適な避難環境を提供します。

【内観】広さは5畳ほどあるので家族4人でも十分な広さがある

【外観】床は地面より40センチメートルほど浮いている(キャッチに掲載)

■お問い合わせ

工学院大学 学長事業推進本部 研究推進室

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〒192-0015 東京都八王子市中野町2665-1

TEL:042-628-4940 FAX:042-626-6726

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